ELECTROSTATIC
FLOCKING
ただの「毛」ではありません。
それは、108Ωの電気抵抗値が制御する
「機能性精密表面」です。
「植毛」の概念を、
再定義する。
フロッキー加工は、もはや装飾だけではありません。
電気制御が生み出す精密配列。
それは、あらゆる形状に物理的機能を「実装」する技術です。
HOW IT WORKS
なぜ繊維が垂直に立つのか?そこには精密な電気制御があります。
(108Ω)
下敷きで髪が逆立つ原理を、
工業レベルで精密制御。
高電圧による帯電
数万ボルトの高電圧をかけ、短繊維(パイル)を帯電させます。これにより繊維一本一本が電気を帯び、反発し合いながら分散します。
垂直への加速と突き刺さり
電気力線に沿って、繊維は接着剤を塗布した対象物に向かって高速で垂直に飛び込みます。単に上から降らせるのではなく、勢いよく「突き刺さる」ため、強固な付着力が生まれます。
108Ωの抵抗値制御
繊維の「電気の通りにくさ」を半導体レベル(10の8乗オーム程度)に調整することが最重要です。この調整技術により、繊維が倒れず、美しく直立した高密度な植毛が可能になります。
課題を解決する4つの機能
01. 断熱・火傷防止
繊維の間に保持される空気層が高い断熱効果を発揮します。 金属製のヒーターカバーや、高温になる配管、アウトドア用品のハンドルなどに加工することで、 触れた瞬間の「熱っ!」を防ぎ、安全性を確保します。
02. 摩擦制御(グリップ & スライド)
繊維の太さと長さを選定することで、真逆の性質を付与できます。
【滑らせる】 細く長い毛 → 窓ガラスの摺動ゴム(滑らかな動き)
【止める】 短く太い毛 → スポーツ器具のグリップ(強力な保持力)
03. 光学特性(遮光・無反射)
無数の繊維が光を内部で乱反射・吸収させることで、極めて反射率の低い「黒」を実現します。 カメラのレンズフードや精密光学機器の内部部品において、ゴーストやフレアを防ぎ、性能を最大化します。
04. 結露防止・異音防止
繊維表面積の増大により水分の飛散を防ぎ、結露を抑制します。 また、ソフトな繊維層がクッションとなり、自動車の内装部品(グローブボックス等)の不快なビビリ音(異音)を完全にシャットアウトします。
なぜ、「貼り付け」ではなく
「植毛」なのか?
フェルトやゴムシートを貼り付ける工法と比較して、静電植毛には決定的な利点があります。
それは
「形状への追従性」
です。
植毛は直接対象物に繊維を飛ばして接着するため、つなぎ目やシワが一切発生しません。
| 項目 | 静電植毛 | シート・布貼り |
|---|---|---|
| 3次元曲面 | ◎ 継ぎ目なし | × シワ・浮き発生 |
| 微細形状 | ◎ 隙間まで加工可 | × 貼付不可 |
| 大量生産 | ◎ 自動化が容易 | △ 手作業が多い |
| 密着強度 | ◎ 化学結合で強固 | △ 剥がれリスク |
COMPLEX 3D SHAPE
NO SEAMS
継ぎ目なし
「貼れない」形状こそ、
ご相談ください。
凹凸の激しいグリップ、網目状のパーツ、極小部品など、他社で断られた案件も解決します。
品質を作り込む、5つの工程
静電植毛の品質は、植える瞬間だけで決まるものではありません。
徹底した前処理から、温度管理された硬化工程まで。各ステップに三和セイデンのノウハウが詰まっています。
脱脂・前処理・マスキング
油分を完全除去して密着性を確保。機能を持たせたい部分だけを露出させる精密マスキングを行います。
複雑形状でも0.1mm単位で境界線を管理。美しい仕上がりの基礎を作ります。
接着剤塗布
スプレーやディッピングで均一に塗布。パイルを保持し導電性を確保する機能性樹脂層を形成します。
膜厚の均一性が重要。タレや抜けを防ぐ職人技が品質を左右します。
静電植毛(フロッキング)
数万ボルトの静電気で短繊維を飛翔させます。繊維が垂直に突き刺さるため、高密度で均一な表面が形成されます。
湿度・温度を厳密管理。パイルの飛翔速度を制御する核心技術です。
乾燥・熱硬化
専用炉で加熱処理。接着剤を化学的に架橋反応させ、パイルを強固に固着させます。
最適な温度プロファイルで、素材への熱ダメージを回避します。
除毛・検査・仕上げ
余剰なパイルを強力に除去し、抜け毛を防ぎます。最後に膜厚、外観、密着強度を厳しく検査します。
徹底的なクリーニングで「抜け毛クレームゼロ」を追求します。
その「産毛」が、
製品の価値を最大化する。
たかが毛、されど機能。
断熱、滑り止め、遮光。貴社の製品課題を、三和セイデンの技術が解決します。
1個の試作から量産まで、まずはお気軽にご相談ください。